深見クラゲ

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読者のいない小説をそれでも完結させるということ

ネット小説で連載をやっていると、あゝ悲しきかな、更新のたびにpv数が減っていく。終いには最新話を更新しても、pv数はゼロのまま。自分の小説を誰も読まなくなってしまった事実に、そこで気がつく。 私は今まで「魔法のiらんど」「エブリスタ」...
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小説を書くのは苦しい

「小説を書くのはすっごく楽しいよ」というのは、強者もしくは狂者の論理であり、真に受けると痛い目を見る。小説を書くのは、苦しい。基本的に苦しい。どのくらいの苦痛を伴うのかは、私の執筆中の表情を見てもらえればわかる。私は小説を書くときは、ムンク...
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人生の半分(第14回短編小説の集い投稿作)

「あなた、お食事が冷めます」 妻の洋子がたしなめる。洋子はすでに夕食の半分以上を食べ終えていた。 文雄は、箸を持った手を胸のあたりで止めたまま、テレビ画面に見入っている。 車椅子バスケの特集だった。車椅子に乗った青年たちが...
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リクガメを動物病院に連れて行った話

飼っているリクガメの、上のクチバシがたいそう伸びていた。小松菜を食べさせてみると、伸びたクチバシが葉っぱを押し戻してうまく噛みつけないようだ。必死で口をパクパクとさせる。クチバシが邪魔をして、葉っぱを口の中に入れることができない。 ロ...
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リクガメは二足で立ち上がる

リクガメを飼育していて一番驚いたのは、彼が二足で立ち上がることだった。リクガメは私が考えているよりもずっとアクティブで、岩や植木鉢によじ登ったり飛び降りたりなどの立体動作は平気でこなす。そしてたまに甲羅からひっくり返ってしまって、自分では起...
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クラゲとスカート

砂浜にスカートが打ち上げられていた。ウエストは輪を保ったまま、裾がふよりと円を描く。布地は海水を吸って軽やかさを失っている。波が寄せてきて、スカートから飛び出た触手のような二つの紐が微かに揺れた。 それはどう見ても生き物だった...
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